CD番号8 疑問詞・こそあど

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 このCDには、疑問詞に応じた回答や、情景の絵を見て設問に答えるなどのプリントを作るためのデータが収録されています。pdfファイルなので、お手持ちのパソコンでプリントアウトできます。
 ジャストシステムの「花子」をお持ちの方は、花子ファイルも収録してあるので、編集したり、より高画質でプリントアウトすることができます。
 「花子」をお持ちでない場合も、花子ビューアダウンロード から「花子ビューア」を無償ダウンロードしていただければ、より高画質でプリントアウトすることができます。

 疑問詞や「こそあどことば」の意味をつかむことは、特に自閉症の子どもにとって困難な場合があります。これは、目に見えない概念を理解しにくいという障害特性に由来します。
 このような場合、子どもは得意な能力(画像で回答を記憶する)を活用して正答を得ようとするようになります。このため、同じ設問でも絵と選択肢の位置を変えたバージョンを多く収録しています。

 疑問詞・こそあどの必要レディネスはStageV-2です。自閉症児の場合はV-2でも困難な場合があります。

プリント枚数 310枚以上
ファイルサイズ 668MB

定価 ¥3.850

収録プリント

  1. 疑問詞
    1. 疑問詞発問カード 8セット(1セットにつきカード18枚)
       「誰?・何?」「何?・何色?」の発問に応じた回答をするよう練習するカードです。また、画像を見て「はい、そうです」「いいえ、ちがいます」で回答するカードも収録しています。
       いずれも「言うべきセリフ」を発問に応じたタイミングで文字で提示することにより、疑問詞によってどう回答したらいいのかに気づくことを意図しています。
       これ以降のプリントに進むための基礎になります。
    2. 択一式 47枚
       「おかあさんがカレーをつくった。」「なにをつくりましたか。」という問題文に対して、「ラーメン・チャーハン・カレー」という選択肢のパターン、同じ問題文に対して「おかあさん・つくりました・カレー」という選択肢のパターンを収録しています。後者の方が難易度が高くなります。
       取り扱い疑問詞:なに・だれ・どこ・なぜ
    3. 記述式 120枚以上
       「おかあさんがカレーをつくった。」「なにをつくりましたか。」という問題文に対して、記述式で回答します。
       前段階として画像を見て選択肢から選ぶ形式も収録していますが、要領がいい子は肝心の問題文を読まずに絵と選択肢だけから回答するという裏技を使うかも知れません。
       取り扱い疑問詞:なに・だれ・だれと・どこ・いつ・どっち・なぜ
  2. 絵を見て設問に解答する
    1. 絵を見て質問に答える 13枚
       主に事物の態様に関する発問に記述式で回答する問題です。たとえば、複数の動物が並列に描かれた絵を見て、それぞれの動物の特徴を説明した文を読んで動物名を書いて回答します。
    2. 絵を見て文の内容の正誤 19枚
       複数の人物または事物が描かれた絵を見て、OOとOOのあいだ、となり、奥、手前、否定形(OOでないもの等)の発問に、正誤を判断して○×で回答します。
    3. 場面を見て質問に答える 14枚
       人物・事物だけでなく、状況を表す小物や背景も伴った場面の絵を見て、多用な発問に回答します。発問の内容は多岐にわたり、疑問詞の理解だけでなく、絵を読み取る力、否定形を理解する力、まぎらわしい言い回しを注意深く読み取る力などが試されます。
  1. こそあど
     「これ・それ・あれ・どれ」の使い分けを取り扱ってます。自分の手に持っているものは「これ」、相手に近いものは「それ」、自分からも相手からも遠いものは「あれ」を使って事物を指し示す、ということを理解するのは、自閉症の子どもにとって難しいことが多いです。「複数事物」が「目印」になる「どれ」は、容易に習得するようです。
     また、絵の解釈の善し悪しも出来映えに影響します。これについては慣れが関与します。
     ※この問題ができたからといって、日常生活でこそあどを理解したり正しく使いこなしたりできることとは全く無関係です。あくまで頭の体操としてご理解ください。
  2. 並べ替え作文
     様子を説明する「叙述」の困難さは、何を叙述すべきかという問題もさることながら、文をどのように組み立てるかという技術的な問題も関与しています。
     このプリントでは、英語の学習でよく見られる「与えられた単語を並べ替えて文にする」という作業を日本語で行っています。
     叙述すべき内容は絵と与えられた単語で示されており、主語・述語・助詞に気をつけて並べ替えて回答します。
     単語数は徐々に増え、文も長くなっていくように配列しています。助詞も当初は体言と一体になって与えられますが、後半は分離されます。
  3. 助数詞
     「個・枚・台・本・匹・時・円・冊・杯」といった助数詞を択一式で取り扱っています。
     このCDの中では比較的易しい内容です。
見本(下記のようなプリントが310枚以上収録されています。)
  • たとえば左のように馬が自転車に乗っている様子のカードを次のように提示します。
    • これは誰ですか?
       左手の指で「じてんしゃ」の文字を遮蔽した状態で
    • 何に乗っていますか?
       右手の指で「うま」の文字を遮蔽した状態で
  • どう答えていいかわからない子どもは、見えている文字を読んで回答します。
  • 正答を強化し、文字の提示を漸減させ、最終的に文字無しで回答できれば合格です。
  • この課題ができることと、日常生活で質問に適切に回答できることは、ほとんどの場合つながりません。特に自閉症児は般化が困難で「それはそれ、これはこれ」だからです。
だれ・なに・択一式 同じ発問に2パターンの選択肢のレベルがあります。 
なぜ 総合 択一・記述
記述(画像付き) 記述(文字のみ) だれ、なに、いつ、どこ
記述(画像付き) だれと どっち、どちら どっち(否定形含む)
なぞなぞ なぜ 絵を見て質問に答える
絵を見て文の内容の正誤 絵を見て文の内容の正誤(否定形) 場面を見て質問に答える こそあど
並べ替え作文 助数詞(1種) 助数詞(3種) 活用形
  • この教材は、特別支援学校・特別支援学級の児童生徒の学習に使用するために作成されています。その他、幼児教育等でもご利用いただけます。
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  • 花子は株式会社ジャストシステムの登録商標です。